2008年02月06日

ドラマ

ヒトの数だけ、ドラマがあるだろう。

いつものように靖国通りを歩いていると、前を歩くはとても仲むつまじそうな男女。手をつないだり腕を組んだり忙しそうだ。そのとき2人は、紛れもないドラマの主役なのだろう。幸せいっぱいの恋愛ドラマだ。そして後ろを歩く私は通行人A。

ドラマは通行人Aである私の都合を無視して、いきなり佳境を迎える。

交差点の横断歩道を渡りきったところで、見つめ合う男と女。どうやら2人はここで目的地が別れるらしい。名残惜しそうに見つめ合う2人。そして遅れて歩いていた私は横断歩道を渡りながら、2人に近づいていく。

事件は起こった。

2人が接吻を始めたのだ。まだ朝の8時前。息も凍る時間帯に突然起こったクライマックス。ここで通行人Aは逡巡する。このまま近づいていっていいものか。考えてる間もまだやってる。

全然接吻を止めようとしない男女。通行人Aはもう横断歩道を7割方渡っている。盛り上がっちゃったのか、耳とか首とかにもしている。いい加減にしろよお前ら。だんだん腹が立ってきた。

私は逆に歩みを早め、2人にプレッシャーをかける作戦に転じる。通行人Aの逆襲だ。

なんとか私が横断歩道を渡りきる前に、2人は行為を中断し、別々の方向に歩き始めた。ドラマは一応の終演を迎えたわけだ。
まったく、朝からいいものを見せてもらったぜ。

そして夜。電車を降りて愛車の置いてある月極駐車場まで歩く。
車に乗り込み、キーを捻る。エンジンが雄叫びを上げる。はずなのだが。ウンともスンとも言いません。なぜだ。

あっ・・・。朝もう夜は明けて明るかったんだけど、霧が濃かったからライト点けて・・・そのままツケッパで電車にライド・オン・・・。

これはドラマだ!そしてこのドラマの中心にいるのは間違いなくこの私。夜中10時に、人気もない駐車場にたたずむ一人の男。かたわらには目覚めを忘れた鉄の塊。なんて悲しいドラマ。

だがこのドラマの主人公は打開する。困難は切り開くために存在する。

会社の後輩に電話をし、バッテリーをつなぐために来てくれるようにお願いする。幸い2つ返事でOKを貰う。

ほどなく後輩が到着。助かった。

一つだけ気がかりなのが、助手席に私の知らない女性。後輩から紹介を受ける。近いうちに結婚するという。おめでとーうございまーす。

全部持ってかれた気がする。


posted by ヌルカン at 23:07 | ☀ | Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 このエントリーをはてなブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
次回は一人押しがけで。

ミニならできそうな気がする。
Posted by pierre at 2008年02月07日 19:28
あっはっはっははは!
ヌーさん目線のドラマは切ないねぇ(笑
そのうちドカーンと幸せつかみそうな感じだが。
Posted by きょうk at 2008年02月11日 07:07
>pierreさん
思いっきり押して勢いがついたら乗り込んでクラッチオンでしょうか。ちょっと背筋が足りない気がします。でもバッテリーをつなぎやすくするために5メートルほど動かしました。砂利の上で。ミニ軽すぎです。

>きょうkさん
実は余談がありまして、その女性が缶コーヒーを奢ってくれたのです。かなり幸せでした。
Posted by ヌルカン at 2008年02月12日 21:59
でもその女性は結婚しちゃうんだよね?
Posted by きょうk at 2008年02月16日 05:55
もう結婚したはずです。その事実は別に問題ナッシングです。缶コーヒー美味かったです。
Posted by ヌルカン at 2008年02月17日 23:43
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